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エスペランサ表エスペランサ裏


『エスペランサ’89』

作 渋谷・F・真和  演出 瀧澤☆孝則

2009.4.16~19
池袋シアターグリーンBOX IN BOX THEATER 【地図1Googlemap】 【携帯用map


出演

吉川 湖
鈴木 愛
中谷 健智
大間 剛志
瀧澤 孝則
渋谷 真和
(以上HUSTLE MANIA)

金澤 貴子(東京ヴォードヴィルショー)
植原 弘次(劇男)
橋口まどか
加藤 和彦
稲葉 俊一
上吉 聞人
千田 里美


タイムテーブル

16(木) ***19:30
17(金) ***19:30
18(土) 14:30/19:30
19(日) 14:30***
※受付は開演一時間前、開場は30分前になります。

チケット・全席自由
予約・前売 2500円 当日2800円

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関連タグ : 演劇, 劇団, 稽古, 芝居, 青春, 小劇場, アパート, キャンプ, 少年, 野球,

やがて店を出てたむろする参加者。
住人が気を取り直して[ほな!グスッ!カラオケ行こか♪]
[イェ~イ!]更に盛り上がる一同。
素朴な疑問が頭をよぎる…[カラオケもおごり?]誰が聞いたかは定かで無いが確かに聞こえた。
[ちょ!マジ勘弁してぇなぁ…グスッ…]怒ってはいない…泣きに近い弱々しい声で、精一杯の抵抗であるが[イェ~イ!!]と集団の声でかき消される…若い集団は恐い…。
突然、総裁が[胴上げだ!]住人を取り囲む男達。この男達が凄い!今までの登場人物を凌駕する、腕っぷしに自信のある奴ばかりなのだ!
映画[300(スリーハンドレット)]の主演を彷彿させる肉体の持主で、[人を踏んづけて歩く]前科者の『将軍』
小学校6年生にして[わては本気の力出しちゃアカンのや…]と自らの力をパンドラの箱に封印した、三重の怪童、人間山脈『安藤礼』
[青春こぶし荘オールスターズ]が一斉に住人を持ちあげる。

[ちょ!ちょ!待ってぇや!グスッ!]
そんな声は野良犬達の耳には届かない。力任せに住人の体が宙を舞う。
2回3回と舞った時、野良犬全員の目があった…より高くっ!

[!!!]

胴上げのレベルを越えていた…。力の限り投げ出された住人の体は、ノケぞり、[西口一番街]と書かれたアーケードを直撃する勢いであった。

[…はっぶな…はっぶな…グスリ…]震える唇を横目に野良犬達は[新しい遊び]を見つけて嬉しいのか、笑いが止まらない。
最早[誕生日者]を祝う胴上げでは無く、[西口一番街]のアーケードにぶつける事が目的となった。
放心状態の住人を再び担ぎあげるまで時間はかからなかった…思いは一つ!より高くっ!
野良犬達の強固な団結力は想像以上である。3回目の舞で早くもK点越え…いよいよその時がやってきた!全員のパワーが集中した!オラ達に力をくんろ!

[!!!人!!!]

奇跡が起きた!住人が宙で立ったのだ!
…[Air]
惜しくも[西口一番街]のアーケードに直撃はしなかったが、つむじはきっとナメタであろう…トランポリンの五輪代表よりも先に最高到達点を体験した住人は、声を失い、ただ遠くを見つめていた…。
[よぅ~し!カラオケ行くぞ!!]野良犬達は住人を尻目に池袋を闊歩し雑踏に消えて行くのである。
その日の宴は終電ギリギリまで盛り上がったとさ☆

ちなみに終電に乗り遅れた男一人が住人の[こぶし荘]に泊まる事になりました。

12年前の実話である。

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ホラ吹き青年は当日になってもプレゼントを購入して無かった…。いや、口うるさいい住人に適当な物をあげたら[何やこれ!グスッ!ホンマわかってグスッ!ないのぅ~!!]と言われるのがオチで、それを許さない青年のプライドで選びに選び抜いていたと言う方が正確であろう。
散々選んだ挙句、住人の好きな俳優の一人[ロバート・デ・ニーロ]の写真をいかにも高そうな額に入れて献上する事にした。我ながらプライスレスなグッドアイデア♪
適当な言い訳で遅れて誕生日会に参加する青年…

[!!?!!?]

青年は我が目を疑った…本当に女子が多数参加しているではないか!!!
[アンタ会話した事あんの?]って娘やら、住人そっちのけで、ホロ酔い高級ドリンク[カシスオレンジ]を飲みまくる娘…タダとは凄い事である。
恐る恐る住人に目を送ると…

[ア~カッカッカッカッカ!!グスッ!グスッ!青年もアレやのぅ~♪フガ~!]
[アレって何だよ!?]と問い正したい所だが、まぁ良い。両手に華で満面の笑みを浮かべているではないか。[金子信雄]がホステスに囲まれてる東映映画に良くある風景を思い描いて欲しい。まさしくその光景が繰り広がっていた…しかも誰のプレゼントか解らんが[タンクトップ]に[トビズボン]に身を包んで…。住人にとって己の人気を実感していた事であろう。
青年の[金額より誠意]あるプレゼントを受け取りご満悦の様子。[ホっ]と胸を撫でおろすが、ちょいと遅れたばかりに、今いちノリきれない青年を尻目に会は更に盛り上がる。もちろん遅れを取り戻す為に[ガソリン]を流し込む青年。すぐに[金子信雄]の如く赤ら顔に。低燃費で良かったぜ!

しかし時間とは悲しいモノである…会計の時が訪れた…いざ現実に戻される住人…独りレジの前で会計する住人の猫背に哀愁を感じたのである。[福沢諭吉]さんが何人飛んで行ったのであろうか…聞け無かった…こりゃ[学問のすすめ]とは程遠いよ…。
そんな事はお構い無しに退店時間過ぎてまでも更にテーブルは盛り上がりを増していた…。空の大量のグラスと空き皿が宴を象徴していた。


~つづく~

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『青春こぶし荘』

~ダボハゼオ空飛ぶ唄~


野良犬達は確かに存在した…。


住人は誕生日を迎えた。しかも二十歳に♪背伸びをして大人ぶってた子供が、社会的にも認められる特別な年齢である。
もちろんイベントを欲する若人達は誕生日会を催す事になる。
誕生日会なんてどこにでも良くある光景だが彼らは一味違った…。何が違うのかって!?それは参加者はプレゼントを譲渡、誕生日を迎えた者が[飲み食い代金全額を支払う]という中近東的な思想が強いイベントであった。当事の彼らは[プレゼントもらってんだからそれぐらい払えよ!]って考えていた…いや、タダ単に[どこにでもある風景]を嫌っていた…へそまがりの集団である。断っておくが、住人の時だけでは無い。誕生日は誰しも一年に一回は訪れる。持回りで[盛大な誕生日会]を開催してたのである。恐るべし!
[誕生日会]が近づくにつれ青年は[今回はええやろ。グスッ!皆忙しいし…]コツコツ貯めた金を守る事に関してだけはあざとい…カテナチオ!
そうはさせじと[何言ってんだよ!皆やってきたんだから住人もやろうぜ!]と友人が正論で深く切り込む。
[せやけどなぁ…グスッ!]この期に及んでまで堅くなに拒む住人…さすが[守銭奴]…。
[オレは住人のプレゼントもう買っちゃったよ!]ホラを吹く青年。
[ほな、グスッ!プレゼントだけちょうだぁい♪]甘い声でとぼける住人。世の中甘かないぜよ。
青年と友人のセンサーがほぼ同時に反応した…もう止める事は出来ない。
[女の子達皆楽しみにしてたよ♪]
[住人の誕生日会楽しいに決まってるから、あっという間に終電無くなっちまうよ!…って事は♪]

[!!!グスッ!!!]

住人のズサンな安易な計算が成立した模様。
[しゃぁないのう~♪グシュッ!ほなやりまひょかぁ♪グシュッ!]住人をいとも簡単に説き伏せるこの二人は抜群のネゴシエーターである。正に勝海舟ぜよ!
東京の熱い梅雨の時期に誕生日会は開催された。場所は池袋[西一番街]の居酒屋と記憶する。


~つづく~

関連タグ : 演劇, 青春, アパート, 芝居, 実話, 小説,

『青春こぶし荘』

~ダボハゼオ黄金色の唄~


住人は[くせ毛]に悩んでいた。程よく天パーがかかっていたがそんなに気にする程では無いが気になる歳頃である。
[ワシ、ホンマ禿げるで…グスッ!]住人は薄毛も気になっていた。男児たるもの[はえぎわの侵攻]と[下腹のたるみ]と常に闘っているのであるぜよ!

青年のイタズラセンサーが作動した訳ではない。ただ単にアドバイスをしたかったのであろう[住人も髪染めてみたら?]と発言する。
この頃、青年は髪の色を独自の手法(過度の我慢)によって脱色。[美容師さんにやってもらったんでしょ♪]と言われるぐらいに見事に染めあがっていたのであった。
[脱色]と[染色]は違う事柄だが当時の無知な若者達は[色が変われば同じ事]と捉えていました。
[せやな…外人なったろ♪グッスッン!!]と完全なる日本人の住人が強い決意表明をする。
思い立ったら即実行!次の日曜日の夕暮れ時にこぶし荘で決行する事になった。


青年が訪問するとパンツ一丁の上半身スジ筋裸体の住人が迎える。ヨレヨレのガラパンから見え隠れする物体は稲荷寿司か!?はたまたピータンか!?

住人は指示通り[ハイブリーチ]を購入。[サランラップ]はバイト先からの盗品…まぁこの際どうでも良い事だが器が知れる。
早速塗り作業開始!
青年が塗り作業を担当。さぞ美容師気分を味わっていたが…素人の青年にも解る程の細毛だ…。
[チョ!待てやっ!!グスッ!]青年の両手が耳元に差し掛かった時に罵声が飛ぶ。青年は驚く。きっと住人の頭の中には[×2]と表示された事であろう。スーパーマリオ等のGAMEで残り数を表記するアレである。青年よ…残り2機。
どうやらそこは染め無いらしい…[ツートンカラー]がご希望なのだ。青年は更に驚いた…仕方あるまい。依頼者の住人が望むのだから。


~つづく~

関連タグ : アパート,

エスペランサ89
エスペランサ89
2009年4月16~19まで池袋シアターグリーンにて上演された、HUSTLE MANIAのエスペランサ89です。
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